サイクルポートは、自転車が雨や紫外線によって劣化するのを防ぎ、良い状態で長く使用するために欠かせないアイテムです。機能性も大事ですが、デザインがおしゃれなものを選べば、家や庭の雰囲気を壊すことなく自転車を保管できます。この記事では、おしゃれなサイクルポートを、施工タイプとDIYタイプに分けて紹介します。また、おしゃれなサイクルポートを選ぶ際に、同時にチェックしたいポイントについても解説します。

サイクルポートとは自転車を守るための必須アイテム

サイクルポートは、自転車の劣化を防止し長持ちさせるためには欠かせないアイテムです。サイクルポートが果たす役割は、主に次の2つです。
雨や夜露・紫外線から自転車を守る
自転車は、雨や紫外線にさらされることで部品の劣化が早まります。雨や雪以外にも、夜露によるサビが自転車を劣化させる一因となります。サイクルポート内に自転車を収納すれば、自転車が雨や夜露で濡れるのを防ぎ、紫外線もカットできるため、部品の劣化を防ぎ長持ちさせることが可能です。また、鳥のフンなどで自転車が汚れる心配もありません。
盗難から自転車を守る
サイクルポートは自転車を盗難から守るためには欠かせません。標準装備されたカギをかけておくだけでなく、サイクルポートに車輪止めバーを設置しチェーンタイプのカギで繋いでおくことで、盗難に遭うリスクは大幅に減らせます。サイクルポートにセンサーライトや防犯カメラを設置しておけば、更に盗難対策を強化できます。

おしゃれなサイクルポート【施工タイプ】

自転車の寿命をできるだけ長く保つために欠かせないサイクルポートですが、せっかくならおしゃれなデザインのものを選びたいところです。まずは、業者に施工を依頼するタイプのサイクルポートを紹介します。
LIXIL カーポートSC ミニ
ネジやボルト、雨樋が外側から見えないよう細部までシンプルなデザインにこだわって作られた、屋根と柱だけのサイクルポートです。さまざまなテイストの住宅にも合わせやすく、2017年にはグッドデザイン・ベスト100に選出されました。屋根はアルミ製で紫外線を大幅にカットできるため、自転車が色あせる心配もありません。また、落ち葉が屋根に積もっても下から透けて見えることもなく、気になりません。光を通さないアルミ製の屋根ですが、サイクルポート内に照明を設置できるため暗くならず安心です。ただし、樹脂製の屋根より雨音が響きやすくなります。
サイズ
規格幅 |
2,100mm |
規格奥行 |
2,200mm(3台用)/2,900mm(4台用)/5,000mm(8台用) |
屋根高 |
標準柱 約1,900mm / ロング柱 約2,500mm / ロング柱28 約2,800m |
風や積雪に対する強度
耐風圧強度※ |
風速42m/秒相当 |
耐積雪量 |
20cm相当 |
※耐風圧強度:どのくらいの風に耐えられるのかという目安を風速に換算した値
LIXIL Gルーフサイクルポートタイプ
太めの四本柱にアルミ製の屋根で、重厚感・高級感があります。カラーバリエーションは木調色もあり豊富で、フレーム・柱・天井材など色の組み合わせが楽しめます。オプションで照明の設置も可能です。シンプルなデザインでありながら、アルミ製の屋根で風に対する強度も高く安心です。
サイズ
規格幅 |
2,840mm |
規格奥行 |
1,830mm |
屋根高 |
標準柱2,350mm/ロング柱2,805mm |
風や積雪に対する強度
耐風圧強度 |
風速42m/秒相当 |
耐積雪量 |
20cm相当 |
YKK AP ルシアスサイクルポート
雨樋やボルトが露出していない、シンプルなデザインのサイクルポートです。柱・梁・四方枠と屋根材の色は10パターンの組み合わせから選択でき、さまざまなパターンから選べます。オプションの明かり取り屋根を設置すれば、アルミ屋根ならではの強度とともに適度な明るさも確保できます。
サイズ
規格幅 |
2,000mm/2,400mm |
規格奥行 |
1,944mm(3台用)/3,024mm(5台用)/5,004mm(8台用)/6,084mm(10台用) |
屋根高 |
標準柱 約2,000mm/ハイルーフ柱2,500mm |
風や積雪に対する強度
耐風圧強度 |
風速42m/秒相当 |
耐積雪量 |
25cm相当 |
三協アルミ ビームスミニタイプ
屋根材にはガリバリウム鋼板が使われており、高い遮熱効果と耐久性を備えています。四本柱とフルフラットの屋根は重厚感があり、基本タイプN型の耐風圧強度は風速50m/秒相当と、風に対する強度も抜群です。
サイズ
規格幅 |
3,000mm |
規格奥行 |
2,500mm |
屋根高 |
ロング柱 約2,300mm/ロング柱 約2,500mm/ハイロング柱 約3,000mm |
N型 風や積雪に対する強度
耐風圧強度 |
風速56m/秒相当 |
耐積雪量 |
100cm相当 |
S・W型 風や積雪に対する強度
耐風圧強度 |
風速34m/秒相当 |
耐積雪量 |
100cm相当 |
三協アルミ ニューマイリッシュミニタイプ
大きな特徴は、屋根勾配の向きが選択できる点です。柱側に屋根が下がるタイプと、柱側に屋根が上がるタイプがあり、勾配を逆にすることで隣地境界から8cmの位置に設置が可能になります。木調色も用意されており、屋根枠に木調色を取り入れることでナチュラルモダンな印象に仕上がります。
サイズ 通常勾配タイプ
規格幅 |
1,919mm/2,221mm |
規格奥行 |
2,211mm(3台用)/2,926mm(4台用)/4,356mm(7台用)/5,071mm(8台用)/5,786mm(9台用) |
屋根高 |
標準柱 約2,000mm/ロング柱 約2,500mm/ハイロング柱約2,800mm |
風や積雪に対する強度
耐風圧強度 |
風速38m/秒相当 |
耐積雪量 |
20cm相当 |
その他
カインズリフォームでは、以下のサイクルポートを取り扱っております。
カインズ VICポート αII mini
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→
カインズ スタイリッシュポート ミニ
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→
三協アルミ ベルフラット
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→

おしゃれなサイクルポート【DIYタイプ】

続いて、DIYで設置できるタイプのおしゃれなサイクルポートを紹介します。
アイリスプラザ サイクルポート
折りたためるスタンドタイプのサイクルポートです。使用しない時や台風が接近した時などは、折りたたんでコンパクトに収納できます。省スペースで場所を取らず、設置も簡単です。1台用から3台用まであり、サイクルポートとしてだけでなく、家庭用プールの日除けやペット用スペースなどにも使用できます。
サイズ・材質
外寸(幅・奥行・高さ) |
約190cm×約68cm×約136cm |
内寸(幅・奥行・高さ) |
約184cm×約64cm×約130cm |
重量 |
約6.5kg |
材質 |
布材:ポリエステル(表)、PUコーティング(裏)支柱:スチール |

おしゃれ以外も大事!サイクルポートの選び方

サイクルポートを選ぶ際は、おしゃれ以外に重視されるポイントがあります。サイクルポートを選ぶ上で重視されるポイント別に、おすすめのタイプを紹介します。
- 価格重視ならDIY簡易タイプ
- 耐久性重視なら施工タイプ
- 雨・盗難対策重視なら物置タイプ
それぞれ解説します。
価格重視ならDIY簡易タイプ
できるだけ価格を抑えたい場合には、DIYで簡単に設置が可能な簡易タイプが、安価でおすすめです。中でもスタンドタイプは、1万円以内で購入できるものが多く、女性ひとりでも簡単に設置できます。ただし、耐久性が低いというデメリットがあります。
耐久性重視なら施工タイプ
耐久性を重視したい場合には、業者に施工を依頼するタイプの本格的なサイクルポートがおすすめです。DIYで設置できる簡易タイプより費用は高くなりますが、商品のバリエーションが豊富であり、長い期間使用できます。サイクルポートを選ぶ際は、耐風圧強度や耐積雪量を確認することも大切です。耐風圧強度とは、どのくらいの風に耐えられるのかという目安を風速に換算した値で、それぞれの商品に提示されています。
例えば、耐風圧強度が風速42m/秒相当のサイクルポートであれば、「風速42m/秒の風に耐えられる強度」となります。台風の多い地域や、高台や沿岸・田園など風の影響を受けやすい地域では、耐風圧強度を確認しておきましょう。サポート柱を追加すると、さらに風に対する強度が上がるため、おすすめです。また、雪の降る地域では耐積雪量の確認も必要です。お住まいの地域の年間の積雪量を確認し、適切なサイクルポートを選びましょう。
雨・盗難対策重視なら物置タイプ
絶対に自転車を雨で濡らしたくない場合や、万全な盗難対策がしたい場合には、物置タイプに保管するのがおすすめです。物置タイプには、DIYで簡単に設置できるコンパクトなタイプから業者に施工を依頼し基礎工事が必要な大型タイプまで、さまざまなサイズがあります。屋根や壁で覆われているため、雨や雪だけでなく紫外線もカットでき、施錠できるタイプであればセキュリティー面も安心です。

まとめ
おしゃれなサイクルポートは、リクシルやYKK APなどのメーカーによる施工タイプ、DIYで設置できるタイプなど多く販売されています。施工タイプでは、ネジやボルトが見えない仕様のシンプルなデザインや、カラーバリエーションが豊富な商品が人気です。また、簡易的なタイプや物置タイプなどスタイルもさまざまであるため、重視したいポイントを明確にして最適なサイクルポートを選びましょう。

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