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和室を構造する建具の一つが、「襖」です。押入れや出入り口に設置される襖は、経年とともに黄ばみや色褪せが目立ちやすくなります。襖の張り替えは後回しになりがちですが、汚れが目立ってきたらリメイクしてみるのもおすすめです。
この記事では、襖のリメイク方法や襖紙を選ぶポイント、リメイクの手順などを解説します。DIYと業者に依頼する場合のメリット・デメリットについても触れているので、ぜひ参考にしてください。
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目次
ここでは、おしゃれな襖になるリメイク方法を3つ紹介します。
襖紙を張り替えるのは、手軽でかつ一気に雰囲気を変えられるリメイク方法の一つです。インテリアに馴染むおしゃれな柄の襖紙を張ることで、センスのいい襖になります。色合いやデザインはもちろんのこと、素材や肌触りにもこだわるとワンランク上の仕上がりになるでしょう。
襖全体を塗装するのは、襖紙を張り替えるよりも簡単にできるリメイク方法です。襖紙の上から好きな色をローラーで塗ります。キレイに仕上げるポイントは、1回目を塗り終えたあと、乾かしてから再度塗ることです。2回以上塗ることで色ムラが抑えられるので、時間をかけてペイントしていきましょう。
襖の引き手や枠だけをアレンジする方法もあります。引き手や枠は、襖紙を張り替えたりペイントしたりするよりもハードルが低くてDIYしやすいのがメリットです。枠の交換は難易度が高くなりますが、塗装したりリメイクシートを貼ったりするアレンジが簡単でおすすめです。茶色から白や黒に変わるだけでもイメージチェンジできるため、DIY初心者の方はパーツのみのリメイクから始めてみるとよいでしょう。
ここでは、リメイク用の襖紙を選ぶときのポイントを解説します。とくに賃貸に住んでいたり、ペットや小さな子どもがいたりする家庭にとって参考になる内容です。
賃貸物件の場合は原状回復をしなければならないため、あとから剥がせるように襖をリメイクする必要があります。貼って剥がせるタイプを選んだり、マスキングテープの上から両面テープで襖紙を張り付けたりする方法であれば、原状回復がしやすくなるのでおすすめです。
ただし、粘着力が強い場合は剥がす際に襖本体も剥がれてしまうことがあるため、粘着力の弱いものを選びましょう。また、襖サイズにカットしたベニヤ板にシートを貼れば、襖本体に張り付けることなくリメイクできます。
リメイクした襖を長く保つためには、耐久性の高い襖紙を選ぶことが重要です。とくにペットや小さな子どもがいるご家庭は、破られてしまう可能性があります。そういったご家庭には、ビニール素材の襖紙が比較的耐久性が高いため、おすすめです。また、撥水性に優れた襖紙であれば水拭きしても破れやすくなる心配がありません。より耐久性を高めたい場合は、撥水性も備えた襖紙を選ぶとよいでしょう。
襖の基本サイズは縦185cm以下・幅95cm以下です。なかには、丈長や幅広の襖もあるため、購入時はサイズ間違いに注意してください。まずはご自宅の襖をメジャーで測り、サイズを確かめてみましょう。実際に襖紙を張るのは枠を除いた面なので、枠の外側を測るのがポイントです。襖が歪んでいる可能性もあるため、高さと幅は数箇所測りましょう。
襖紙に使われているおもな素材は、和紙・織物・ビニールの3種類です。和紙はお手頃価格から高価なものまで幅広くあるため、予算に応じて選ぶとよいでしょう。織物は和紙よりも破れにくいのが特徴で、織物の中でも合成繊維を用いた素材は高い耐久性があります。より耐久性を重視するなら、ビニール素材がおすすめです。それぞれ異なる風合いを持っているため、予算やデザインなど総合的に見て選びましょう。
近年は、現代風なデザインが豊富にラインナップされています。襖紙のデザインを選ぶときは、お部屋の雰囲気に合わせたり好みのものを選んだりすると満足度が高くなるので意識してみましょう。ただし、襖だけをリメイクする場合は、部屋全体の調和を考えて選ばないと浮いてしまいます。障子や畳などの色味に配慮しつつ、おしゃれな襖紙に張り替えましょう。
耐久性やデザイン性にこだわるのと同じくらい、機能性も重視するべきです。襖紙の中には、防炎加工や消臭機能などが施されたものもあります。和室でご飯を食べる場合やペットの遊び場として使う場合は、消臭効果のついた襖紙を選ぶのが得策です。また、結露や湿気対策をするなら和紙に張り替えましょう。和紙は結露やカビの発生を抑制するため、快適な和室環境が整います。
ここでは、実際にDIYしたい方に向けて、「襖紙を張り替える方法」と「襖全体をペイントする方法」を紹介します。必要な道具と施工手順を解説するので、ぜひ参考にしてください。
まずは、襖紙を張り替える方法を解説します。
【道具】
【手順】
襖紙をきちんと張れるように、凹凸になっている引き手は外しておきましょう。下準備が整ったら、襖紙を襖の上に仮置きして位置を確認します。シールになっている裏紙を少しずつ外しながらズレないように張っていってください。枠に張り付いた襖紙は枠にそって竹ベラで跡付けし、地ベラを当てながらまっすぐカッターで切ります。引き手があった部分には、「×」の切り込みを入れておきましょう。切り込み部分に引き手をはめ込めば、張り替えは完了です。
次に、襖全体を好みの塗料でペイントする方法を解説します。
【道具】
【手順】
まずは塗料がキレイに塗れるように、襖表面に付着した汚れやホコリを取り除きましょう。引き手や枠など塗らない部分は、マスキングテープを貼って汚れないようにしておきます。作業準備ができたら、塗料を塗る前に含浸シーラーを下塗りしましょう。含浸シーラーを塗ることで、余分な塗料の吸い込みを抑えられます。キレイに仕上げるためにも、いきなり塗装するのではなく、下塗りの工程を踏むことが重要です。
下塗りが乾いたら、引き手や枠などの細かい部分を刷毛で塗り、広い面はローラーで塗っていきます。一度塗りだと色ムラが目立つため、乾いてから二度塗りしましょう。二度塗りも乾いて仕上がりに問題なければ、マスキングテープを剥がしてリメイク完了です。
襖のリメイクと一緒に障子も張り替えると、和室がよりおしゃれになります。障子のリメイクアイデアはたくさんあるため、ここでは一例を紹介します。
たとえば、かっこいい見た目にしたい場合は、街並みや世界地図がデザインされたウォールステッカーを貼ってみましょう。ウォールステッカーなら、汚れが目立つ箇所や破れた箇所にピンポイントに貼れるので、障子全面に貼るよりも簡単です。ユニークな障子にしたい場合は、和紙ではなく薄い布を張ってみましょう。障子のマスごとにデザイン違いのシートを張ると、アートパネルのような仕上がりになります。
襖を含む和室をリメイクするなら、同時に障子も張り替えるのがおすすめです。襖だけ業者に依頼すると割高になる可能性がありますが、障子も一緒に頼むとコストを抑えられます。
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必要な道具と施工手順を知れば、襖のリメイクはDIYでも可能です。しかし、工具の扱いや下準備に慣れていない場合は、空気が入ってボコボコになったりシワになったりと不格好な仕上がりになりかねません。作業中に壁や床に傷をつてしまう可能性もあるため、作業スペースはしっかり養生しましょう。
仕上がりを重視するなら業者に頼むのがおすすめです。DIYで失敗すると、再度材料を買ったり張り替えたりしなければならないため、業者に依頼するよりも費用や時間がかかってしまいます。DIYに自信がない場合は、最初から業者へ依頼するのがよいでしょう。
時間がなかったり仕上がりに不安があったりする場合は、襖のリメイクをリフォーム業者に依頼するのも手段の一つです。業者に依頼する大きなメリットは、襖がキレイに仕上がることです。張り替え枚数が多くても、DIYより短期間で完了します。材料や道具も用意する必要がないため、余計な手間とコストがかかりません。
デメリットは、襖だけのリフォームだと費用が割高になること。障子や畳の張り替えと一緒に頼むことで費用を抑えやすくなるため、和室を丸ごとリフォームするのもおすすめです。信頼できる業者を見つけるためにも、まずは見積もりを依頼するところから始めてみましょう。
襖のリメイクに慣れていないと、襖紙やリメイクシートを張るときに空気が入ったり歪んだりして見た目が悪くなります。襖のリメイクはDIYでも可能ですが、キレイな仕上がりを求めるならリフォーム業者に依頼するのがおすすめです。
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