システムキッチンへのリフォームを検討しているけれど、費用面が気になるという方も多いでしょう。そこで便利なのが、国や自治体の補助金制度です。
この記事では、システムキッチンのリフォームに使える補助金の対象や要件、補助金を利用してシステムキッチンのリフォームを行うときの注意点を解説します。
※各補助金の金額や要件などは、2024年5月時点の情報です。
システムキッチンのリフォームに使える補助金

システムキッチンのリフォームは、要件などを満たせば補助金を活用できます。補助金は助成金とは異なり返済の必要がないため、補助金が活用できればリフォーム費用を大きく減らすこともできるでしょう。ここでは、システムキッチンのリフォームに使える補助金の種類と要件などを解説します。
子育てエコホーム支援事業
「子育てエコホーム支援事業」は、光熱費や物価などの高騰による打撃を受けやすい子育て世帯や若者夫婦世帯の新築住宅の建築や分譲購入、住宅の省エネ改修などを支援する国土交通省が進める事業です。子どもがいるかどうかに限定せず、夫婦のいずれかが39歳以下であれば補助金を利用できます。システムキッチンリフォームにおける対象や要件などは次のとおりです。
- 対象:節約水栓の設置、キッチンセットの交換にかかる対面化リフォーム、ビルトイン食洗機の設置、清掃性が高いレンジフードの設置など
- 要件:エコホーム支援事業者と工事請負契約などを締結して行うリフォーム工事、キッチンリフォームをする住宅の所有者であること。共同住宅などの場合は、管理組合・管理組合法人も対象となる。補助金額の合計が5万円以上であること。
- 補助金額:子育て世帯は上限30万円/戸、その他の世帯は上限20万円/戸
- 申請期間:2024年4月2日~予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)
子育てエコホーム支援事業|国土交通省
長期優良住宅化リフォーム支援事業
今ある住宅の性能を、長寿命化や省エネ化によって向上させたり、子育てしやすい環境へ住環境を整備したりする改修への補助制度です。たとえば、住宅の耐震性の向上やバリアフリー化などのリフォームが該当します。システムキッチンリフォームにおける対象や要件などは次のとおりです。
- 対象:三世代同居のためのキッチン増設、子育てのための対面キッチンへの交換・移設・間取り変更、キッチンの広さや家事動線を確保のための改修工事など
- 要件:インスペクション(現状検査)を実施して、維持保全計画・リフォーム工事の履歴を作成すること。リフォーム後の住宅の性能が、劣化対策、耐震性、省エネルギー性において一定の基準を満たしていること(※三世代同居のためのキッチン増設は、リフォーム後にキッチン、浴室、トイレ、玄関のうちいずれか2つ以上が複数箇所に設置されていること)。
- 補助金額:上限金額は80万円/戸など(対象費用の1/3の金額を補助)
- 申請期間:2024年4月15日~2024年11月29日(※通年申請タイプの場合)
長期優良住宅化リフォーム支援事業|国土交通省
介護保険
介護保険の住宅改修制度は、介護保険に加入している体の不自由な方や、介護が必要な高齢者が自宅で安全に暮らせるようにするためのリフォームを行う場合に、費用の一部を補助する制度です。介護保険を利用しての住宅改修は、原則1人1回と決められており、住宅に対して1回ではないため、リフォームの内容によっては2回目の住宅改修が認められるケースがあります。システムキッチンリフォームにおける対象や要件などは次のとおりです。
- 対象:キッチンへの手すり設置、キッチン内の段差解消工事、キッチンの床材をすべりにくいものに変更する工事など
- 要件:介護保険に加入していること。要支援1~2、要介護1~5のいずれかの認定を受けていること。対象者が介護施設や病院などに入居中・入院中でないこと。
- 補助金額:20万円まで(所得に応じて1割から3割自己負担)
- 申請期間:通年
介護保険における住宅改修|国土交通省
自治体の補助金
地方自治体(市区町村)の中ではキッチンリフォームをはじめとする住宅改修に対して、独自の補助金を支給していることがあります。自治体によって補助金の種類や要件、補助額が違うため、お住まいの自治体に問い合わせてみてください。たとえば、次の2つの自治体ではキッチンリフォームの補助金を設けています。
<子育て世帯住宅リフォーム支援制度(東京都台東区)>
- 対象:手すりの設置、段差の解消、すべりにくい床材へ変更など
- 要件:申請者本人が居住する区内の住宅であること。リフォーム工事後に居住予定の区内の住宅であることなど。
- 補助金額:上限20万円/戸(対象費用(税抜)の1/3の金額を補助)
子育て世帯住宅リフォーム支援制度|東京都台東区
<住宅リフォーム補助金制度(埼玉県富士見市)>
富士見市民の方が、市内の施工業者を利用して住宅のリフォームする場合に、費用の一部を補助します。
- 対象:キッチンやトイレなど水回りの改修工事、システムキッチンの設置、オール電化住宅の工事など
- 要件:市内在住で、住民登録をしており、市税の滞納がない。住宅リフォーム補助金制度を利用していない。自己が所有し、居住している市内の住宅。
- 補助金額:上限10万円/戸(20万円以上(税抜)の対象の費用に対して0.5割以内の金額を補助)
住宅リフォーム補助金制度について|埼玉県富士見市
補助金を利用したキッチンリフォームの費用シミュレーション
カインズオリジナルシステムキッチンである「アンサンブル収納充実プラン食洗機付き」は、実績のある住設メーカーであるLIXILの商品で、補助金の対象となります。補助金の合計額と実質支払額の計算は次のとおりです。
【補助金詳細】
- 必須工事:節湯水栓5,000円
- 任意工事:ビルトイン食洗機21,000円、掃除しやすいレンジフード13,000円、ビルトイン自動調理対応コンロ14,000円
この場合、合計補助額は53,000円となり、標準工事付(処分費込)758,000円~となるため、実質支払額は705,000円~が目安です。カインズリフォームは手間や時間がかかる補助金の申請も請け負っているほか、補助金額を引いた金額でお支払いいただけます。
補助金を利用したキッチンリフォームの注意点

補助金を利用してシステムキッチンのリフォームを行うときは、確実に補助金が支給されるかどうか確認してから工事に入るのがおすすめです。補助金を利用してキッチンリフォームを行うときの注意点を把握し、補助金の手続きや工事の依頼を進めてみてください。
補助金の対象工事であることを確認する
まず大前提として補助金の対象でなければ、補助金が支給されません。補助金は基本的に対象者や対象とする住宅、工事を要件としてあげており、いずれか1つでも要件に該当していなければ補助金の支給対象外となってしまいます。そのため、補助金の対象者であるか、実施するキッチンのリフォームが補助金の要件に該当するかを確認しましょう。また、複数の補助金の要件に該当しているケースもあるため、補助金額が大きくなるものを利用するのがおすすめです。キッチンのリフォームを検討し始めたら、補助金を実施している団体や自治体に相談し、リフォームの内容や利用する補助金を決定するのがおすすめです。
補助金の申請は早めに行う
補助金の要件に当てはまっていて、期間内に申請しても、補助金が支給されないケースがあります。というのも、補助金は一般的に年度ごとに予算の上限が決められており、予算上限に達してしまった場合、受付を締め切ってしまう可能性があるからです。補助金の支給を確実なものにするためには、早めに申請準備を行うか、申請を代行してくれる業者に依頼するのも1つの方法です。カインズリフォームは面倒な申請作業を代行してくれるので、スムーズに補助金の申請を行えます。
補助金以外でシステムキッチンのリフォーム費用を抑える方法

補助金の要件に該当しない場合、システムキッチンのリフォームにかかる費用を全額負担しなければいけません。しかし、補助金以外にもシステムキッチンのリフォーム費用を抑える方法はあります。リフォーム後に後悔しないためにも、リフォームするキッチンの種類や依頼する業者は慎重に検討しましょう。
必要な機能を絞り込んでから検討する
キッチンは商品のグレードやオプションによって金額が大きく変動することがあります。もちろん多機能なシステムキッチンは便利ですが、本当に必要な機能か検討し、最低限必要な機能を絞り込むのがおすすめです。キッチンを使う頻度が高い人がメインとなってキッチンの商品やオプションを選ぶと、無駄のない使いやすいキッチンを作れるほか、費用も最低限に抑えられるでしょう。
キッチンの位置を動かさない
キッチンの位置を動かすと、それに合わせて大規模な工事が発生するため、リフォーム費用が高額になる可能性があります。たとえばキッチンを移設すると、水道工事や床の補修工事、電気系統の工事が発生する可能性があります。そのため、キッチンリフォームの費用をできるだけ抑えるためには、キッチンの位置をそのままにして、レイアウトをできるだけ変更しない方向性で進めていくのがおすすめです。
ポイントが付与される業者を選ぶ
キッチンのリフォームにはまとまった費用が必要です。そのため、支払いによってポイントが貯まる業者を選ぶと、高額のポイントが付与されるケースも少なくありません。カインズリフォームは工事費にもカインズポイントが付与されるため、貯まったポイントを使ってカインズ店舗でお買い物が可能です。日用品やインテリア、ガーデニング用品など、ポイントを使ってお買い物すれば、月々の生活費を抑えられます。また、補助金を引いた金額で支払いができるので、支払額をベースに工事を検討でき、無駄な出費を抑えられるのも大きな特徴です。
住宅省エネ2024キャンペーン
まとめ
システムキッチンのリフォームに使える補助金の種類は1つではありません。しかし、補助金の種類によって要件や補助金額が変わるほか、上限が設けられていることもあるため、早めに申請を検討しましょう。カインズリフォームでは補助金を引いた金額で支払いが可能であることをはじめ、補助金の申請作業も請け負っています。ぜひお気軽にご相談ください。
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