蛇口(水栓)とひとことで言っても、たくさんの種類がありますよね。いま使っている種類を知りたいときや新しいものに交換したいときなど、調べはじめたのはよいけれど種類が多すぎて混乱してしまった…そんな方は少なくないでしょう。
「いま使っている蛇口の種類が知りたい!」
「商品名にあるワンホール・ツーホールってなに?」
「新しい蛇口を選ぶときのポイントは?」
この記事では、蛇口の種類について徹底解説!種類を知るための3つのチェックポイントを詳しくご紹介します。また、交換用の蛇口を選ぶ際の3つのポイントや、おすすめの蛇口も場所別にご紹介。みなさんの疑問にお答えします!
蛇口の種類について知りたい方や交換用の蛇口を知りたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

蛇口(水栓)の種類を知るには?3つのポイントをチェック

蛇口(水栓)の種類を知りたいときには、「設置場所(キッチン・洗面化粧台・浴室)」「単水栓・混合水栓か」「ワンホール・ツーホール・壁付き」の3つのポイントを調べる必要があります。蛇口(水栓)を新しいものに交換したい場合も、この3つのポイントは変更できず、基本的に現在のものをそのまま踏襲するしかありません。
ここからは蛇口の種類を知るために必要な「設置場所」「単水栓・混合水栓か」「ワンホール・ツーホール・壁付き」の3つのポイントについて解説します。
①設置場所|キッチン・洗面所・浴室
まず知っておいていただきたいのが、基本的に蛇口(水栓)は設置場所ごとに分かれており、ほかの場所用の蛇口は設置できないということ。キッチンと洗面所の蛇口はデザインが似ているものも多くありますので注意しましょう。
②単水栓・混合水栓
2つめのポイントは、 水とお湯の調節ができるかどうか。蛇口(水栓)は大きくわけて「単水栓」と「混合水栓」の2つのタイプに分けられます。単水栓は、水またはお湯のどちらか一方だけが吐水口から出る蛇口のこと。温度調節はなく、ハンドルやレバーを回すだけのシンプルなタイプです。家庭では、洗濯機用水栓や屋外の蛇口に使われています。
混合水栓は、水とお湯が切り替えられる蛇口のこと。ハンドルやレバーで温度調節をして、ひとつの吐水口から水とお湯が出せるタイプです。キッチン、洗面所、浴室で使われることが多い蛇口です。
③ワンホール・ツーホール・壁付き
3つめのポイントは、取り付け位置と取り付け穴の数です。まず、取り付ける場所が「天板や台の上か壁か」で「台付き」「壁付き」に分けられます。さらに、台付きタイプなら取り付け穴の数で、1つなら「ワンホール」2つなら「ツーホール」に分けられます。

蛇口(水栓)の種類で選べるポイントは3つ

いままで解説した「設置場所」「単水栓・混合水栓」「ワンホール・ツーホール・壁付き」は、蛇口(水栓)を交換したい場合も現在のものを踏襲する必要がありました。しかし、蛇口にはデザインをはじめ、、自由に選べるパーツもたくさんあります。ここからは、好みにあわせて選べる「ハンドル・レバー」「スパウト形状」「機能」の3つのポイントについてご紹介します。
①ハンドル・レバー

蛇口(水栓)の吐水止水をする仕様には「ハンドル式」と「レバー式」の2種類があります。ハンドル式は、昔から使われてきたひねって回すタイプ。現在でも屋外水栓はこちらのタイプが多く見られます。ハンドル式には「クロスハンドル」といったデザイン性の高いものも。また、水とお湯のハンドルが別々にある「2ハンドル」タイプもあります。
レバー式は、レバーを上げ下げすることで吐水止水ができるタイプです。キッチン用、洗面所用、浴室用どの場所にも多く採用されています。温度調節は一般的にレバーを左右に動かして調節します。水量もレバーの上下の角度で変えられるので、温度や水量調節がしやすいのが人気の理由でしょう。
②スパウト形状|ストレート・L字U字・グースネック・フレキシブルスパウト

蛇口(水栓)のパーツのなかで、最もデザイン面での印象を変えるがスパウトの形状です。とくにオープンキッチンの蛇口の場合は、ダイニングキッチンの印象を変えるひとつの要素とも言えるでしょう。さまざまな種類がありますが、主な形状は「ストレート」「L字」「U字」「グースネック」「フレキシブルスパウト」5種類です。
また、海外性の蛇口はデザイン性が高くおしゃれなものも多くありますが、故障した場合は交換パーツを取り寄せるのが難しく、修理業者も対応経験がない場合は修理できない場合もあります。珍しい形状を選びたい場合は、この点はあらかじめ理解しておきましょう。
③機能|シャワー・浄水

蛇口(水栓)の機能の代表的なものとしてあげられるのが、「ハンドシャワー」や「浄水機能」。ハンドシャワーは、ヘッド部分が引き出せてホースを伸ばして使える蛇口のこと。キッチン用であれば大きな調理器具やシンクを洗うとき、洗面所用なら洗顔や洗髪に便利です。
浄水機能は、中に浄水カートリッジが組み込むことで、蛇口からそのまま浄水が出てくる機能です。スイッチなどで原水・浄水の切り替えできるタイプもあります。

【タイプ別】キッチン用蛇口(蛇口)おすすめ4選

キッチンの蛇口(水栓)によく使用されているタイプには「ワンホール混合水栓」「ツーホール混合水栓」「壁付き混合水栓」の3タイプ。ここからは、キッチンの蛇口3タイプの解説と、交換を考えている方向けにおすすめの蛇口を4商品ご紹介します。
キッチン用ワンホール混合水栓
システムキッチンの蛇口(水栓)は、ほとんどの場合ワンホール混合水栓が採用されています。ワンホール混合水栓のなかでももっとも一般的なのがシングルレバー混合栓。レバー操作のみで、吐水止水はもちろん、水量や温度調節ができます。レバーやスパウトの種類が豊富で、たくさんの種類から選べるのがシングルレバー混合栓の特長です。
また、近年はタッチレスタイプも注目されています。手や食器などを吐水口付近などにあるセンサーにかざすと水が出る仕組みで、レバー操作が不要。両手が塞がっているときや料理中に両手が汚れているときも、なにかをかざすだけで吐水できて便利です。
キッチン用ツーホール混合水栓
キッチン用ツーホール混合水栓は、蛇口(水栓)がキッチンのシンクの天板に取り付けられているタイプです。スパウトやレバーの種類が豊富なシングルレバータイプに比べて、ツーホール混合水栓はどのメーカーも種類が少なめ。浄水機能付きやハンドシャワー機能の有無など機能面は選択可能なものもあります。
継ぎ目を減らし、お掃除しやすいデザインが特長 浄水機能付き
TOTOのキッチン用ツーホールシングルレバー混合水栓「TKS05317J」
キッチン用壁付き混合水栓
キッチン用壁付き混合水栓は、蛇口(水栓)をキッチンの壁面に取り付けるタイプ。壁面に取り付け穴が2つあります。ツーホールタイプと同様にデザインの種類は多くありませんが、スパウト長さが選べるものもあるため、使いやすい長さがある商品を選ぶとよいでしょう。
食器洗いに便利なシャワー切り替え付き
リクシルのキッチン用壁付きシングルレバー混合水栓「SF-WM432SY」

【タイプ別】洗面所用蛇口(水栓)おすすめ5選

洗面所の蛇口(水栓)によく使用されているタイプには「ワンホール混合水栓」「ツーホール混合水栓」「コンビネーションタイプの混合水栓」「壁付き混合水栓」の4タイプがあります。ここからは、洗面所の蛇口4タイプについての解説と、交換におすすめの蛇口を5商品ご紹介します。
洗面所用ワンホール混合水栓
洗面所用ワンホール混合水栓は、蛇口(水栓)が洗面台の天板に設置する取り付け穴はひとつのタイプ。キッチンと同様にスパウトやレバーのデザインが豊富で、たくさんの種類から選べるのが特長です。
洗面所用ツーホール混合水栓
洗面所用ツーホール混合水栓は、蛇口(水栓)が洗面台の天板に取り付けるタイプ。取り付け穴が2つです。選べる種類は多くありませんが、シングルレバータイプの代表的な商品と同デザイン同機能を選べるメーカーが多くあります。
水と湯の境のクリック感で気づかぬうちにお湯を使わないエコシングル水栓搭載
TOTOの洗面所用ツーホールシングルレバー混合水栓「TLHG30DQES」
洗面所用コンビネーションタイプ混合水栓
蛇口とレバーがそれぞれ独立しているのが洗面所用コンビネーション混合水栓。取り付け穴が2つ必要です。洗面化粧台によく見られるタイプです。ハンドシャワーで洗髪をするのにも使いやすいのが特長です。
360mmのホースが引き出せ、水はねの少ないソフトなシャワーが特長
TOTOの洗面所用ワンホールコンビネーションタイプ混合水栓「TLS05301J」
洗面所用壁付き混合水栓
洗面所用壁付き混合水栓は、天板に蛇口やレバーがないため洗面ボウルを広く使いやすいのが特長。取り付け穴周辺に水がたまらないため、お手入れしやすいのもうれしいポイントです。
KVKの洗面所用壁付きシングルレバー混合水栓
シングル洗髪シャワー壁付タイプ「FSL120DET」

【タイプ別】浴室用蛇口(蛇口)おすすめ3選

浴室の蛇口(水栓)にの主なタイプは「壁付きサーモスタット混合水栓」「台付きサーモスタット混合水栓」の2種類。ここからは、浴室の蛇口2タイプについての解説と、おすすめの蛇口を3商品ご紹介します。
浴室用壁付きサーモスタット混合水栓
浴室用壁付きサーモスタット混合水栓は、蛇口(水栓)が壁に取り付けられているタイプで2つの取り付け穴が必要です。温度調節ができるレバーで吐水温度を調節できます。非常に多くのユニットバスにこの蛇口が採用されています。
浴室用台付きサーモスタット混合水栓
蛇口(水栓)を浴槽のふち等に取り付けるタイプです。取り付け穴は2つ必要です。
大粒の水玉をシャワーにミックスし、適度な刺激のある浴び心地で節水できる
TOTOの浴室用台付きサーモスタット混合水栓「TBV03424J1」

まとめ
本記事では、蛇口の種類について徹底解説。種類を知るための3つのチェックポイントを詳しくご紹介しました。また、交換用の蛇口を選ぶ際の3つのポイントや、おすすめの蛇口もご紹介しました。ここまで読んでいただき、調べたかった蛇口の種類はわかりましたか?
カインズリフォームの「くらしサポート」では、カインズでご購入頂いた蛇口(水栓)の交換・取付を承っております。新しい蛇口に交換したいけれど自分で取り付けるのは難しい…そんな場合は、ぜひご相談ください。
また、カインズではキッチンや洗面所、浴室のリフォームも行っています。蛇口以外をふくめて全体的なリフォームも検討されていましたら、店頭または下記フォームよりお気軽にご相談ください。

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